赤ちゃんの夜泣き−栄養不足編

睡眠にはメラトニンが不可欠


睡眠を維持するのは「メラトニン」という脳内ホルモンです。
メラトニンは同じく脳内ホルモンの「セロトニン」から作られますが、そのときマグネシウムを必要とします。
下の表のように、生後6ヶ月からは母乳のマグネシウム量は赤ちゃんの必要量の半分以下になってしまうようです。生後6ヶ月に達していなくても、ママの母乳にマグネシウムが不足している可能性は十分あるでしょう。


またセロトニンは気分を安定させるホルモンで、これが不足すると気分が落ち込みやすくなり、うつの原因になったりします。

セロトニンの原料はタンパク質、亜鉛、ビタミン類など様ざまな必須栄養素から作られます。

 

 夜泣きやぐずりがひどい場合には、ママの母乳の中に睡眠に関わる栄養素が不足していることが考えられるため、早めに補乳食(母乳の栄養を補うための赤ちゃんの食事)で赤ちゃんに栄養を補給する必要があるかもしれません。

でもその前に、まずはママの栄養を見直すことがとても大切です。授乳中は普段より必須栄養素を積極的に摂らないと母乳の栄養が不足するし、何よりママが産後うつなどになってしまいます。


産後うつと栄養


産後うつに関わる他の栄養素として、必須栄養素のDHA、EPAが関係しているとも言われています。

DHA,EPAは魚に豊富に含まれる脂質です。現代人は魚の摂取が減少してきているとも言われており、普段から魚をあまり食べないママはこの脂質が不足しやすくなります。

さらに赤ちゃんに授乳をしていると、赤ちゃんに優先的にこの脂質が移行するため、授乳中ママは特に気をつけなければなりません。

本来、赤ちゃんの世話をするママは、育児を辛いと感じないよう「オキシトシン」というリラックス効果のある脳内ホルモンがたくさん分泌されます。このホルモンは別名「愛情ホルモン」とも言われています。

オキシトシンはたんぱく質から合成されるため、たんぱく質不足のママはこのオキシトシンの分泌が低下し、育児がより過酷に感じてしまいます。栄養不足になると、育児や夜泣きが辛く感じ、ノイローゼから本格的なうつ病になってしまうママもいます。

こうなると育児どころではありません。育児放棄や虐待に繋がるケースもあり、赤ちゃんを児童養護施設などに預ける必要が出たり、ママが入院しなければならないことになってしまいます。

夜泣き対策はママの栄養改善から


中国では産後のママに毎日卵を10個食べさせる習慣のある地域があるそうです。卵はアミノ酸スコア100(全ての必須アミノ酸がそろっている)で栄養豊富なので理にかなってますね。

本来赤ちゃんはよく眠る生き物です。夜泣きやぐずりで全然眠らなかったら成長発達の妨げになってしまいます。ネットの育児相談や口コミを見ていても、夜泣き・ぐずりで困っている方がたくさんいます。

「夜泣きは成長の過程で避けられないもの」「夜泣きはいつか終わる」と励まし合っているけど、その前にやるべきことはママの食事を見直すことなんです。赤ちゃんの夜泣き・ぐずりに困ったら、まずはママの食事を変えてみましょう。

肉・卵・チーズを食べよう


実際に何を食べるべきか、というと「肉・卵・チーズ」です。なぜなら、これらには必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル、必須脂肪酸とよばれる「必須栄養素」が豊富に含まれているからです。

 

とくに、授乳中のママに必要なのはたんぱく質を積極的に食べることです。厚生労働省が推奨するたんぱく質の摂取目標は体重1kgあたり1-1.5kgと言われていますが、実際にはもっと必要です。

 

普通でも90g程度は必要ですし、授乳をしていれば100gは必要になってくるでしょう。

 

100gのたんぱく質を摂取するにはかなりの量の肉・卵・チーズを食べる必要があります。

例えば一日に肉200g以上、卵3個以上、チーズ120g以上食べなければなりません。

こう考えると白米やパンなどの主食と呼ばれる炭水化物を食べる余裕などないです。

 

卵かチーズにアレルギーがある場合にはそれを除去して、他を増やす必要があります。

 

例えば一般的な卵にはおよそ6gのたんぱく質が含まれています。10個食べても60gにしかなりません。10個食べること自体大変なので、肉・チーズを含めて摂取するのが良いでしょう。

 

また、肉・卵・チーズだけしか食べないということもないので、実際には野菜や海藻、豆類、魚などで食事内容に変化をつけていくと良いでしょう。

 

この食事法は「MEC食©」といいます。MEC食に関する詳しい内容は「野菜中心をやめなさい 肉・卵・チーズのMEC食が健康をつくる」をお読みください。