補乳食前期(開始〜8ヶ月)

お粥の問題点


日本の離乳食は10倍粥から始めますが、お粥は容量が多いばかりで必須栄養素を満たすことはできません。母乳だけでは不足する必須栄養素をきちんと補乳食(離乳食)で食べさせることが必要になります。

必須栄養素は赤ちゃんの健やかな成長にとって大切です。
ぜひ、栄養たっぷりの補乳食を赤ちゃんに食べさせてあげましょう。

 

お粥200gで得られる必須栄養素はこちら

赤ちゃんの一回に食べられる量は200mlから220ml程度です。お粥には赤ちゃんにとって必要な鉄分やビタミンなどがほとんどありません。

しかも10倍粥で薄めてしまうと栄養はもっと不足します。これで何事もなく成長できれば良いですが、鉄不足が学習障害を起こす場合もあります。

赤ちゃんの夜泣き、ぐずり、不調や機嫌の悪さは栄養不足かもしれませんね。

アメリカの研究によると、赤ちゃんは6ヶ月の時点で鉄不足になっていることもあるようです。赤ちゃんの準備が整ったらなるべく早く補乳食を与えてあげましょう。

補乳食を始める際の、もっともわかりやすいサインはスプーンを舌で押し返さない、です。
他にもサインはいくつかありますが、これが出来ればひとまず食べる準備はできていると言えそうです。

また、鶏の手羽元などの骨だけを与えて、美味しそうに食べるようなら味覚の準備もできています。その後、スプーンで水やミルクが飲み込めるか確認します。

以下はこれらのサインが確認できてから生後8ヶ月頃までの補乳食前期についてです。

補乳食前期に与える基本の食材


・糖質食材(穀類・イモ類)
→消化に悪いので1歳半までは避ける

・ビタミン類食材(緑黄色野菜・淡色野菜・果物)
→少量で火を通す

・たんぱく質食材
→消化に良い。脂も消化に良い。必須栄養素が豊富なので積極的に摂取させる。
魚介類→小魚は骨が多いので注意。大型魚は水銀濃度が高いのでなるべく避ける。
大豆→発酵した納豆や豆腐以外は避ける。

補乳食前期に与える食事例


・鶏肉などのレバーペースト
・卵黄(白身は様子を見て)
・魚卵(たらこなど)
・肉・骨のスープ
・肉・魚のペースト
・無糖ヨーグルト
・生の果物(バナナ、メロン、マンゴー、パパイヤ、アボカド)
・火を通した果物(りんご、桃、なし、ベリー類、あんず)生クリーム添え
・バターや生クリーム、ココナッツオイルと一緒に調理した野菜をペーストまたは細かくしたもの
発酵タラ肝油小さじ半~1杯

↑鶏ひき肉のそぼろ餡、レバーペースト、釜揚げしらす

補乳食の量


食べ始めは1日1種類を一匙から与えていきます。

食べさせる時間帯はアレルギーや蕁麻疹が出て病院にかかることを考えて10時頃か14時頃にすると良いでしょう。

1日1回で慣れてきたら2回に増やしていきます。

調理方法


お肉や野菜をペーストにするときは焼くか煮込んでからフードプロセッサーにかけます。

レバーペーストの作り方はこちら→レバーペーストの作り方

補乳食の味付け


補乳食の開始初期は不要ですが、赤ちゃんにはナトリウムが不足するので慣れてきたら天然塩を使って薄めに味付けをしてあげましょう。食卓塩よりもミネラル豊富でマイルドな味わいです。

授乳の目安


授乳は今まで通りに与え、飲み終わってから補乳食を与えます。
まったく補乳食を口にしないようなら時間を少し開けてからもう一度トライします。

補乳食より授乳が優先です。栄養は母乳に頼っている時期です。授乳回数が減らないように気をつけましょう。